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釧路阿寒自転車道 「湿原の夢ロード」

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●自転車道の由来

 釧路市昭和から阿寒町までの総延長24.4kmのサイクリングロード「釧路阿寒自転車道」。

 この自転車道には、かつて釧路駅から雄別炭鉱を経由して雄別炭山駅を結び、石炭や貨物を輸送する雄別鉄道が走っていた。


          


 しかし、石炭産業の斜陽化で雄別炭鉱が閉山し、1970年4月に廃線となった。

 その後、1974年から雄別鉄道の廃線跡を利用した自転車道の整備が進められ、1978年に現在の釧路阿寒自転車道が完成した。


          


 終点までの休憩所は、鶴野休憩所、北斗休憩所、山花休憩所、桜田休憩所の4カ所で、旧雄別鉄道の停車場があった場所とのこと。



●レンタサイクル

 釧路で自転車の貸し出しをしているお店は、釧路駅前にある。

 釧路まちなかコンシェルジュ「くるる」と釧路市民活動センター「わっと」で借りられるが、駅から近くて電動自転車もあるくるるがお薦め。


          


 くるるから釧路阿寒自転車道のスタート地点までは、約30分かかる。


          


 駅裏の共栄新橋大通〜新橋大通りを直進して、新釧路川に架かる鳥取橋を渡り、ビッグハウス前を右折して鶴見橋の手前の十字路を左折。


          


 そのまま真っ直ぐ進み、左手に見えてくるセブンイレブンの先にある貴龍園というラーメン屋さんの前を左折。少し進むと右手に見えてくる。


          



●昭和休憩所〜鶴野休憩所 (3km / 約20分)

 スタート地点から数キロは、自転車道の左右に街路樹が約5m間隔で整然と植えられている。


                 


 街路樹の葉によってできたトンネルの中、どこまでも真っ直ぐに続く自転車道を涼しいそよ風を受けながら走ることができるので、気持ちが良い。 



          


 最初は住宅街の中から始まるので左右に住宅があるが、途中から右側が草木を多い茂った湿原、左側が仁々志別川を挟んだ住宅街という景色になる。



          



 市街地の中なのでまだまだ人工的な建物が多いが、鶴野アンダーパスをくぐると景色が一変し、左右に湿原が広がる。そして、すぐに鶴野休憩所が見えてくる。



          


 鶴野休憩所には、ドッジボールコートとベンチとテーブルが数箇所、トイレがある。


          


 小学校の自転車遠足で訪れた際、ここでドッジボールをした思い出があるけど、今はコートが荒れ果ててしまっているのが残念。


          



●鶴野休憩所〜北斗休憩所 (5km / 約25分)

 北斗休憩所までは、左右に広がる湿原と、前方に広がる山を見ながら走ることになる。街路樹もまばらになって人工物も無くなり、のどかな大自然を味わえる。


          


 途中、生い茂る木々に隠れてあまり見えないが、釧路川も見ることができる。


          


 雄大な大自然の中、どこまでも真っ直ぐに伸びる自転車道を風を切りながら自転車で疾走する気持ち良さを存分に味わえる。


          


 北斗休憩所までの自転車道の所々が牧草地になっており、運が良ければ草を食べる馬の姿を間近で見ることができる。


          


 北斗休憩所は、鶴野休憩所とほぼ同じ作りになっており、ドッジボールコートとベンチ&テーブルが数箇所とトイレがある。


          


 ただ、管理があまり行き届いていないようで、ドッジボールコートは荒れ果てて雑草が結構伸びている。早急な整備が望まれる。


          



●北斗休憩所〜山花休憩所 (5.5km / 約30分)


          


 北斗休憩所を過ぎてすぐに小さな橋があり、そこから釧路川を見ることができる。ここでは、生い茂る木々に邪魔されずに釧路川をはっきり望める。


          


 鶴野休憩所から北斗休憩所へ向かう道中に前方から右手に遠くに見えていた山が、近くに見えるようになって結構な迫力がある。


          


 しばらくは左右が湿原の草原という景色が続くが、しだいに牧草地になり、放牧されてる牛を見ることができる。運が良ければ、丹頂鶴も見ることができる。


          


 自転車道のすぐ脇に牛舎が数箇所あるので、景色的には結構楽しめる。


          


 牛舎の脇にも牛が放牧されてるので、間近で牛を見ることができる。休憩がてら、自転車をとめて牛見物をするのもありかも。


          


 山花休憩所近くの牛舎の先の交差点を左に曲がると、マルシェ山花というお店がある。ここには、トイレもあってソフトクリームも売っている。


          


 山花休憩所にはベンチしかなく、しかもコケが生えまくってるのでここで休む人はあまりいない。


          


 休憩所の先を右折すると山花温泉や釧路市動物園があり、動物園の前には定食屋と売店があるのでここで休む人がほとんど。


          


 売店で売っているザンギバーガーがなかなか美味で、手軽に食べれるのでおススメ。


                  



●山花休憩所〜桜田休憩所 (5.5km / 約30分)


          


 まず最初に、木々でできた緑のトンネルの中をひたすら真っ直ぐ進む。


          


 どこまでも続く木々の緑道トンネルの中、真っ直ぐに伸びる自転車道の上を思いっきり飛ばすと最高に気持ちが良い。(前方の白い所がトンネルの出口)


                  


 桜田休憩所へ向かう自転車道は、しばらくは森の中を走行することになるため、熊出没注意の看板が緊張感を誘う。


          


 桜田休憩所までの走行中に時々、左手に阿寒川が顔を見せてくれる。間近で川の流れが見れるので、良い気分転換になる。


          


 道中は、左右に木々が生い茂っていることもあって、桜田休憩所に向かう自転車道を走行中に視界が開けることはあまり無い。


          


 ただ、時々視界が開けて、遠くに山を見渡しながら走ることもある。


          


 山花休憩所から30分ほど走ると、右手に桜田休憩所が見えてくる。休憩所にはベンチとテーブルが数箇所、トイレが設置されている。


          



●桜田休憩所〜終点 (6km / 約30分)


          


 終点の舌辛原野までの自転車道は整備されていないためか、かなり路面状態が悪い。 


          


 ここでの風景は草原と林が半々といった感じで、所々にとうもろこし畑も見られる。また、時々、阿寒川も左手に見ることができる。


          


 途中、どこまでも真っ直ぐ続く背丈の高い木々のトンネルがあるので、マイナスイオンを満喫しながら走ることができる。


          


 終点に近くなってくると、パークゴルフ場が見えてくる。ここまで来ると周りを走ってる人は誰もいなくなるので、パークゴルフをプレイする人の姿に幾分ほっとする。


          


 パークゴルフ場を過ぎてちょっと行くと丹頂橋という橋があり、そこから阿寒川の川の流れを間近で見ることができる。


          


 丹頂橋を渡りきって少し行くと、釧路阿寒自転車道の終点に到着する。


          


 大々的な標識があると思いきや、道端の看板に小さい文字で終点と書いてあるだけなので、うっかりすると見落としてしまうので注意。


          


 終点からさらに走り、一般道路に出て目の前に見える公園の右側を進んだところに、阿寒方面からの釧路阿寒自転車道のスタート地点がある。


          



●編集後期

 釧路阿寒自転車道は、「サイクリングロード」として釧路の子供たちに親しまれてきた。

 小学生時代の自転車遠足では、小3の時に鶴野休憩所、小4で北斗休憩所、小5では動物園、小6になると動物園の先にある山花冒険広場というのが定番だった。


          


 放課後に友だちと自転車に乗ってサイクリングロードに遊びに行って、自転車道の脇の湿原の水溜りで蛙の卵をとったりした思い出もある。

 これまで、山花休憩所までしか到達したことがなく、未知の領域だった桜田休憩所、そして自転車道の終点まで行ったことは自分にとっては大きな冒険でありチャレンジだった。

 「自転車道を走りきったら、達成感が凄いんだろうな〜。」と思いながら自転車を走らせたけど、自転車道の終点の標識を見落としてしまうというハプニングが。


          


 そのまま走ってたら一般道に出てしまい、「あれ?」と思って引き返したら終点の標識を見つけて、「ここがゴールなの?」という感じで達成感も何も無かったのが残念だった。。

 釧路阿寒自転車道の管理者には、終点をもっとわかりやすく、達成感が出るような標識や看板を設置してくれることを要望したい。

 今回、釧路阿寒自転車道を走破して感じたことは、各休憩所までの風景に様々な個性があって、走ってて飽きないということ。


                 


 また、「北海道のどこまでも真っ直ぐに続く道路を車で走る気持ち良さ」の他に、「どこまでも真っ直ぐに続く自転車道を自転車で走る気持ち良さ」もあることを知った。

 途中、写真撮影や食事休憩をしながら終点まで3時間位で行けたので、釧路に来て時間がある方は、釧路阿寒自転車道を走破してみることをお薦めします!
 
 
 
 
 
【記事引用】 「ルートラボ」 「道東くしろ観光ファンクラブ
 
 

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