●まんが道(みち)
※1970年~1991年連載
藤子不二雄Aによる自伝的漫画作品。
満賀道雄(安孫子素雄)と才野茂(藤本弘)の二人の少年が出会い、漫画家という夢に向かって共に成長する姿を描く長編ロマン。
●漫画入門からまんが道へ
1970年に、週刊少年チャンピオンの編集部から「毎週4ページで漫画入門を描いてくれ」と頼まれた藤子不二雄A。

そこで彼は、2ページをマンガ入門講座の「チャンピオンマンガ科」、あとの2ページは付録のつもりで自伝漫画「マンガ道」を描くことにした。
すると、本編のマンガ入門講座より、マンガ道のほうが人気になっていったという。

2年間の連載終了後、「中途半端に終わるのももったいない」と思った藤子不二雄Aは、少年キングで1977年から「まんが道」として本格連載を開始。
少年キングの休刊に伴って1982年に未完のまま終わったが、その後「藤子不二雄ランド」の巻末連載まんがに引き継がれた。

その後「まんが道」は、1995年からビッグコミックオリジナル増刊で「愛…しりそめし頃に…」とタイトルを変えて、計43年も続くことになる――。

●編集後記
まだ何者でもない藤子不二雄少年が、手塚治虫に憧れながら漫画家として成長していく姿。
そして、夢と現実、期待と不安、成功と失敗、出会いと別れの間で揺れ動く心情も丁寧に描かれていて、まるで当時の時代を一緒に生きている気分になります。
子供の頃、絵を描くのが好きだった人は共感できる部分がたくさんあり、どんな巨匠の漫画家の先生も、最初は僕らと同じだったことを実感します――。
【記事引用】 「Wikipedia」 「小学館eコミックストア」 「まんが道大解剖」
【画像引用】 「まんが道」