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~トキワ荘ゆかりの地~

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●トキワ荘ゆかりの地

 トキワ荘に住んでいた手塚治虫藤子不二雄Ⓐ藤子・F・不二雄石ノ森章太郎赤塚不二夫らが生活の場としていたトキワ荘周辺。

 「まんが道」「愛…知りそめし頃に…」を元に、ゆかりの場所を紹介します――。



●トキワ荘跡地碑

 のちに日本中に名をとどろかせる多くの漫画家たちが暮らしていた木造モルタルの2階建てアパート「トキワ荘」。





 1952年12月6日に、豊島区椎名町5丁目2253番地(現・豊島区南長崎3丁目16番6号)に上棟されましたが、老朽化のため1982年12月2日に解体。





 現在は出版社の社屋が建っており、社屋の前の一画には、豊島区制80周年を記念して2012年4月6日にトキワ荘のモニュメントが建立されました。









 昭和30年代には、“漫画家の梁山泊”と呼ばれていたトキワ荘。詳細は、マンガの聖地「トキワ荘」をご覧下さい。





 トキワ荘の漫画家たちは、裏口の階段を降りてこの道を通って松葉に行くこともあり、松葉からトキワ荘への出前の通り道でもありました。


     
                          [まんが道(文庫版) / 9巻・P137]

       
                       [まんが道(文庫版) / 14巻・P219]



・住所:東京都豊島区南長崎3丁目16−6
    ~西武池袋線「椎名町駅」より徒歩11分



●トキワ荘通りお休み処

 トキワ荘の情報発信拠点施設で、オープン以来5年間で来館者数は7万人を越えています。





【1F】

 1階は休憩・物販・イベントスペースで、トキワ荘関連本やトキワ荘に住んだマンガ家たちの作品も閲覧できます。





 「トキワ荘ゆかりの地 散策マップ」も無料で配布されています。





 往時の椎名町やトキワ荘通りの様子を紹介しているパンフレット(各200円)も読みごたえがあり、おすすめです。






【2F】

 2階は常設展示スペースになっており、トキワ荘の寺田ヒロオの部屋が再現されています。







 寺田ヒロオの部屋は宴会部屋になっており、トキワ荘の漫画家メンバーが集まってチューダーとキャベツ炒めで宴会を開いていました。


         
                     [愛...知りそめし頃に... / 4巻・P182]


 なお、“チューダー”というのはテラさんが発明した飲み物で、焼酎をサイダーで割ったお酒。


     
                         [まんが道(文庫版) / 9巻・P102]


 寺田ヒロオは、トキワ荘の漫画家たちから「テラさん」と呼ばれて慕われ、兄貴分として頼りにされていました。


        

        
                    [愛...知りそめし頃に... / 8巻・P177,178]

       
                      [愛...知りそめし頃に... / 8巻・P183]

        
        
                     [愛...知りそめし頃に... / 9巻・P59,60]


・住所:東京都豊島区南長崎2丁目3−2
    ~西武池袋線「椎名町駅」より徒歩11分
・営業時間:10時~18時 (10月から3月は17時まで) ※毎週月曜日定休



●松葉 (まつば)

 トキワ荘に住んでいた藤子不二雄や赤塚不二夫、石ノ森章太郎らがよく訪れたり、出前をとっていたラーメン屋。















      
                       [まんが道(文庫版) / 9巻・P316]

      
                      [まんが道(文庫版) / 13巻・P120]

      
                    [愛...知りそめし頃に... / 12巻・P146]

      
                    [愛...知りそめし頃に... / 12巻・P58]

      
                     [愛...知りそめし頃に... / 11巻・P76]

      

     
                       [愛...知りそめし頃に... / 6巻・P81,82]


・住所:東京都豊島区南長崎3丁目4−11



●落合電話局跡

 トキワ荘の入り口正面にあった建物で、電話の架設・交換などの業務を行っていました。




 




 建物前には電話ボックスがあり、電話が設置されていなかったトキワ荘の住人は、この公衆電話で編集部とやりとりしていました。


     
                      [まんが道(文庫版) / 10巻・P267]

      
                     [愛...知りそめし頃に... / 6巻・P168]


・住所:東京都豊島区南長崎2丁目3



●紫雲荘

 仕事量が増えて、トキワ荘の一室だけでは手狭になった赤塚不二夫が新たに借りた部屋。





 豊島区としま南長崎トキワ荘協同プロジェクト協議会は、家賃4万円の半分を最長3年間補助する取り組みで漫画家志望の若者を支援しています。


     


・住所:東京都豊島区南長崎3丁目16−21



●鶴の湯跡

 トキワ荘の近くで1991年頃まで営業していた銭湯。トキワ荘には風呂がなかったため、トキワ荘のメンバーたちがよく利用していました。









     
                          [まんが道(文庫版) / 14巻・P90]

      
                       [愛...知りそめし頃に... / 2巻・P166]

      
                        [愛...知りそめし頃に... / 3巻・P84]


・住所:東京都豊島区南長崎3丁目19-2



●菊香堂跡と鈴木園





【菊香堂跡】

 手づくりパン・ケーキの店「菊香堂」跡。現在は「まいばすけっと南長崎2丁目店」。






 
 まんが道でも、藤子不二雄Ⓐと藤子・F・不二雄が菊香堂で買ったコッペパンにコロッケやメンチカツをはさんで食べるシーンが出てきます。

 
      
                       [まんが道(文庫版) / 10巻・P107]

      
                       [まんが道(文庫版) / 10巻・P210]


 また、藤子不二雄が借りていた敷金を返すために並木ハウスの手塚治虫を訪れた時、この店でケーキを買っていきました。


       
                       [まんが道(文庫版) / 12巻・P12]


・住所:東京都豊島区南長崎2丁目1−3



【鈴木園】

 新婚の赤塚不二夫は、1961年に鈴木園の2階にあったアパートに転居。ここで「おそ松くん」や「ひみつのアッコちゃん」が誕生しました。







・住所:東京都豊島区南長崎2丁目1



●目白映画館跡

 トキワ荘の漫画家たちが通った東宝系の映画館があった場所。









     
                        [愛...知りそめし頃に... / 1巻・P48]

     
                       [愛...知りそめし頃に... / 10巻・P74]


・住所:東京都豊島区南長崎1丁目3



●あけぼの湯

 1973年頃まで営業していた銭湯で、トキワ荘西側にあった「鶴の湯」などとともに、トキワ荘の漫画家たちがよく利用していました。





 また、石ノ森章太郎は、トキワ荘退去後の1962年からあけぼの湯に隣接した「あけぼのハウス」というアパートに入居し、数年間創作活動をしていました。





 あけぼの湯とあけぼのハウスを含めた跡地部分は、現在、「区民ひろば富士見台」の敷地となっています。





 区民ひろば富士見台の庭には、銭湯時代の灯篭などが残っています。





       

       
                     [まんが道(文庫版) / 11巻・P200-201]


・住所:東京都豊島区南長崎1丁目6−1



●記念碑「トキワ荘のヒーローたち」

 2009年に南長崎花崎公園内に設置された記念碑。





 トキワ荘ゆかりのマンガ家たちの自筆の似顔絵とサインのプレートの上部に、トキワ荘のブロンズ模型が建立されています。







 トキワ荘の玄関前にあるスクーターは、毎日のようにトキワ荘に通っていたつのだじろうの愛車・ラビットスーパーフロー。





       
                    [愛...知りそめし頃に... / 6巻・P113]

       
                    [愛...知りそめし頃に... / 10巻・P75]


 2020年3月22日に、南長崎花崎公園内に「マンガの聖地としまミュージアム(仮称)」としてトキワ荘が実寸大で復元される予定。






・住所:東京都豊島区南長崎3丁目3−9−22



●エデン跡

 1949年創業の音楽喫茶「エデン」があった場所。





      
                      [愛...知りそめし頃に... / 11巻・P161]

 当時すでに冷房設備があったこの喫茶店では、トキワ荘の漫画家たちがよく漫画の構想を練り、ペン入れまですることもあったそうです。





 モダンな外観で、屋上に「EDEN」の文字型の黄色いネオンサインが輝いていて、ランドマーク的存在でした。





・住所:東京都新宿区中落合3丁目1−21



●哲学堂公園

 トキワ荘の漫画家たちが野球をしたり、散策をしたりした公園。


     

     
                        [愛...知りそめし頃に... / 8巻・P47]
 
      
                       [まんが道(文庫版) / 13巻・P134]
  



 トキワ荘の漫画家たちで結成したエラーズとして、または他チームの臨時選手としてここで試合を行いました。





     
                         [まんが道(文庫版) / 8巻・P200]

    
                        [まんが道(文庫版) / 8巻・P223]

      
                      [まんが道(文庫版) / 8巻・P210-211]


     


       

       
                   [愛...知りそめし頃に... / 8巻・P157,170]





       
                        [まんが道(文庫版) / 8巻・P192]





       
                       [まんが道(文庫版) / 8巻・P233]


・住所:東京都中野区松が丘1丁目34−28
     ※関東バス「哲学堂」下車徒歩1分



●東長崎駅前交番

 西武池袋線「東長崎駅前」にあるトキワ荘をモチーフにした交番。

 トキワ荘を活用した街の活性化に取り組んでいる豊島区が警視庁に要望し実現したもので、2019年3月20日に開所しました。









・住所:東京都豊島区南長崎5丁目33−7




●編集後記

 去年、ふとトキワ荘の跡地に行ってみたくなり、色々調べていく中で「まんが道」という藤子不二雄の自伝漫画があることを知る。

 そして、「まんが道」と「愛…しりそめし頃に…」を買い揃えて、読み終えたのが昨年秋。

 その後、こちらのサイトでトキワ荘跡地にモニュメントが設置されていること、来年3月にトキワ荘が実寸大で復元されること知る。





 昨年末に初めてトキワ荘周辺を訪れ、松葉でラーメンを食べると、まるで「まんが道」の世界に入り込んだかのような錯覚に。。

 ゆかりの地を巡ると、子供の頃に夢中になっていたアニメや漫画作品、特撮作品の生みの親である先生たちの若かりし頃を身近に感じることができます。





 そして、今回の記事を作成中に、トキワ荘の復元施設「マンガの聖地としまミュージアム」のオープン日が自分の誕生日に決まったことを知る。

 トキワ荘が復元される2年前に「まんが道」を読み、1年前に紹介記事を作るというタイミングと、自分の誕生日に復元施設がオープンするという縁。

 今は亡きトキワ荘に住んでいた漫画家の先生たちの力が働いたような気がしてなりません――。

 

【記事引用】「トキワ荘通りお休み処
【画像引用】「まんが道」「愛…しりそめし頃に…
 

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