交渉人 真下正義 / 容疑者 室井慎次 『踊る大捜査線』のスピンオフとして2005年5月と8月にそれぞれ公開された『交渉人 真下正義』『容疑者 室井慎次』。
今秋、室井慎次のスピンオフ映画が2作連続で公開されるということで、紹介しますーー。
交渉人「真下正義」 クリスマスイブで大混雑している東京の地下鉄。
そんな中、地下鉄運営会社「東京トランスポーテーションレールウェイ」の総合指令室では、識別不能の不審な車両が線路を走行していることに気づく。

また、警視庁のホームページが何者かにハッキングされ、画面に表示された「午後4時5分に葛西第二公園で爆発」の予告通りに公園のゴミ箱で爆発が起きた。
警視庁は緊急対策会議を開き、第1級テロの可能性も考えられることから、室井警視正は緊急対応メンバーの招集を指示。

地上班は捜査一課の木島警視に仕切らせ、地下鉄の総合指令室へは自身が推進してきた交渉課準備室を派遣することを決定。
そして、警視庁初の交渉人 (ネゴシエーター) である真下に、室井はこう言った。「交渉課の必要性を証明してこい。必ずだ。責任は俺がとる」

容疑者「室井慎次」 室井警視正は、新宿北警察署管内で発生した殺人事件の特別捜査本部長として指揮をとっていた。
その際、被疑者として新宿北署員の神村巡査を交番で事情聴取させていたが、捜査員達を振り切って逃走し、車にはねられ死亡してしまう。

これにより、事件は神村巡査による金品奪取目的の犯行という形で捜査が打ち切られ、神村巡査は被疑者死亡のまま書類送検されようとしていた。
被疑者が警察官であったため、警察上層部は早く決着をつけたかったためであった。

警察庁の決定に納得のいかないまま、押収物の整理をしていた室井は、被疑者と被害者が共通の“ある物”を持っていることに気付く。
そして、再度捜査会議を始めようと刑事たちを招集した室井だったが、そこへ東京地検が現れ、「特別公務員暴行陵虐罪」の共謀共同正犯の容疑で逮捕されてしまうーー。

編集後記
今秋の室井慎次のスピンオフ映画公開のニュースをきっかけに再度観返してみましたが、ほとんど内容は覚えておらず、新鮮な気持ちで楽しめました。
青島がいないと多少の物足りなさは感じますが、真下にしろ室井にしろキャラが立っているので、ちゃんと『踊る大捜査線』になっています。
今年の10月と11月に公開予定の『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』もそんな感じで楽しめれば幸いですーー。
【出典】「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」