J-POP History / 1993-1997 <1>
通信カラオケが普及し始め、現在も活躍する多くのアーチストが世に出始めた1993年。
DEENやミスチル、シャ乱Q、スピッツ、ZARDなどの新星、ユーミンや井上陽水、サザン、ドリカムなどのベテラン勢、時代を席捲した小室ファミリーなど百花繚乱でした。
1997年12月にはX JAPANが解散し、その後を継ぐように翌年からGLAYやラルクが大ブレイクするという時代の転換期でもありました。
そんな平成初期のJ-POPシーンをまとめてみました——。
DEEN
1993年3月にリリースされた1stシングル『このまま君だけを奪い去りたい』が、NTTドコモのCMソングに起用され、100万枚を超える大ヒット。
さらに、7月に『翼を広げて』、9月に『Memories』、11月に『永遠をあずけてくれ』をリリース。いずれも、50万枚前後のセールスを記録。
1994年4月にリリースした『瞳そらさないで』は、ポカリスエットのCMソングに起用され、初のオリコン1位を獲得してミリオンセラーとなった。
そして、同年9月に発売された1stアルバム「DEEN」は160万枚を超える大ヒットを記録。
1995年には、6月リリースの『未来のために』が日本テレビ「劇空間プロ野球」のテーマ曲に採用され、オリコン1位を獲得した。
その後、1995年10月に『LOVE FOREVER』をリリース。
1996年4月にリリースした『ひとりじゃない』は、「ドラゴンボールGT」の第1エンディングテーマに起用された。
Mr.Children
1993年11月にリリースした4thシングル『CROSS ROAD』がオリコン初登場9位、翌年4月に累計売上が100万枚を突破した。
その後も、6月に『innocent world』、11月に『Tomorrow never knows』、12月に『everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-』をリリース。
『innocent world』は190万枚、そして、『Tomorrow never knows』は270万枚を超えるセールスを記録した。
1995年には、5月に『【es】~Theme of es~』、8月に『シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~』をリリース。
『es』は150万枚、『シーソーゲーム』は180万枚を超える大ヒットとなった。
1996年2月にリリースした『名もなき詩』は売上230万枚を突破。4月には『花 -Memento-Mori-』をリリース。
翌年2月に『Everything (It's you)』をリリースし、3月28日、初のドーム公演をもって一時活動を休止した。
ZARD
1993年1月リリースの6thシングル『負けないで』は、チャートTOP10内に10週間ランクインするロングセラーとなり、累計では164万枚を記録した。
同年4月リリースの『君がいない』は、80万枚以上のセールス。
5月にリリースされた『揺れる想い』はポカリスエットCMソングに起用され、オリコン初登場1位となり、140万枚の大ヒットとなった。
9月リリースの『もう少し あと少し…』、11月の『きっと忘れない』、1994年2月の『この愛に泳ぎ疲れても』は、いずれも80万以上のセールス。
1994年8月には『こんなにそばに居るのに』、12月に『あなたを感じていたい』をリリース。
1995年2月に『Just believe in love』、6月に『愛が見えない』、8月に『サヨナラは今もこの胸に居ます』をリリース。
1996年1月にリリースした『マイ フレンド』は、テレビアニメ「SLAM DUNK」のEDテーマに起用され、100万枚以上の大ヒットとなった。
同年5月リリースの『心を開いて』は、74万枚のセールスを記録。
1997年1月リリースの『Don't you see!』、2月リリースの『君に逢いたくなったら…』、8月リリースの『永遠』も60万枚以上のセールスを記録した。
森高千里
1993年1月にリリースした17thシングル『渡良瀬橋』は、テレビ番組「いい旅・夢気分」のテーマ曲として使用され、31万枚のセールス。
同年4月リリースの『私の夏』も、全日空沖縄キャンペーンソングに起用され、38万枚のセールスを記録した。
6月には「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」ハエ男コーナー挿入歌として『ハエ男』をリリース。
10月にリリースされた『風に吹かれて』は全日空「ラ・九州」キャンペーンソングに起用され、38万枚のヒット。
1994年1月には、「ポンキッキーズ」の初代オープニングテーマおよび挿入歌として、『ロックン・オムレツ』をリリース。
1994年1月リリースの『気分爽快』は、アサヒビールのCMソングに起用され、43万枚のセールスを記録。
1994年には5月に『夏の日』、10月に『素敵な誕生日』をリリース。
1995年2月リリースの『二人は恋人』は、日テレ系ドラマ「恋も2度目なら」の主題歌に起用され、44万枚のセールスを記録。
1995年10月には『休みの午後』を、同年12月に『ジン ジン ジングルベル』をリリース。
1996年には2月に『SO BLUE』、同年6月に『ララ サンシャイン』がリリースされ、同曲で「紅白歌合戦」に出場した。
THE 虎舞竜
1993年1月にリリースされた『ロード』は発売後、有線放送から話題となり、220万枚のセールスを記録。
第3章までの累計で335万枚を売り上げた。
WANDS
1993年2月にリリースされた4thシングル『時の扉』がミリオンヒットを獲得し、同年4月リリースの『愛を語るより口づけをかわそう』もミリオンセラーに。
同年7月リリースの『恋せよ乙女』、同年11月リリースの『Jumpin' Jack Boy』も80万枚を超えるセールスを記録。
1994年6月リリースの『世界が終わるまでは…』は「SLAM DUNK」のエンディングに起用され、120万枚を超える売り上げとなった。
T-BOLAN
1993年2月にリリースされた『おさえきれない この気持ち』は初のオリコン1位を獲得し、82万枚を売り上げた。
同年3月リリースの『すれ違いの純情』、同年6月リリースの『刹那さを消せやしない』は、70万枚超えのセールス。
同年11月に『わがままに抱き合えたなら』、1994年5月に『LOVE』をリリース。1994年9月にリリースした『マリア』は、80万枚近いセールスを記録した。
吉川晃司
1993年2月、17thシングル『KISSに撃たれて眠りたい』がデビュー10周年を記念してリリースされ、33万枚のスマッシュヒットを記録した。
CHAGE&ASKA
1993年3月にリリースされた『YAH YAH YAH』は、ドラマ「振り返れば奴がいる」の主題歌に起用され、240万枚の大ヒットとなった。
1993年8月リリースの『Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは』は、前作同様オリコン週間ランキングで2週連続1位を獲得し、80万枚のセールスを記録。
同年11月には『You are free』、『なぜに君は帰らない』を2作同時発売。
1994年には8月リリースの『HEART』、同年11月リリースの『めぐり逢い』は、2作連続でミリオンセールスを記録した。
1995年5月にリリースされた英語詞の『Something There』は、ハリウッド映画「ストリートファイター」エンディングテーマに起用され、57万枚のセールス。
1996年2月には『river』がリリースされた。
B'z
1993年3月に『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない 』をリリース。オリコン週間チャートで4週連続1位を獲得し、ダブルミリオンを達成。
同年6月リリースの『裸足の女神』は173万枚、1994年2月リリースの『Don't Leave Me』は144万枚、11月リリースの『MOTEL』は131万枚のセールス。
1995年5月リリースの『ねがい』は149万枚、7月リリースの『love me, I love you』は139万枚のセールス。
『love me, I love you』のPV撮影は、札幌市内の大通り公園などで行われた。
10月にリリースした『LOVE PHANTOM』は、テレ朝系ドラマ「Xファイル(第1シーズン)」主題歌に起用され、186万枚の大ヒットとなった。
1996年3月リリースの『ミエナイチカラ』は123万枚、5月リリースの『Real Thing Shakes』は114万枚のセールスを記録し、13作連続ミリオンを達成した。
1997年には3月に『FIREBALL』、7月に『Calling』、10月に『Liar! Liar!』をリリースした。
ZYYG, REV, ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄
1993年3月にリリースされた『果てしない夢を』が、「劇空間プロ野球」のテーマソングに起用され、72万枚のセールスを記録した。
class
1993年4月にリリースされたデビューシングル『夏の日の1993』がテレビ朝日系ドラマ「君といつまでも」の主題歌に起用され、170万枚以上を売り上げた。
TUBE
1993年5月にリリースされた16thシングル『夏を待ちきれなくて』で初のオリコン1位を獲得。約80万枚のセールスを記録した。
同年7月リリースの『だって夏じゃない』では、2作連続のオリコン1位を達成。
1994年5月には『夏を抱きしめて』をリリース。トヨタ「カローラセレス」のCMソングに起用され、初のミリオンセールスとなった。
同年7月に『恋してムーチョ』、同年10月に『Melodies & Memories』、1995年4月に『ゆずれない夏』をリリース。
同年7月リリースの『あの夏を探して』はドラマ「100億の男」の主題歌に起用され、オリコン初登場2位を記録。
その後も、1996年5月に『Only You 君と夏の日を』、1997年5月に『情熱』、同年8月に『Purity ~ピュアティ~』をリリースした。
福山雅治
1993年6月にリリースした『MELODY』がチャートTOP10入りを記録し、売上枚数も50万枚を突破した。
1993年9月リリースの『All My Loving / 恋人』も50万枚のセールス。1994年3月リリースの『IT'S ONLY LOVE 』でオリコン1位を獲得し、ミリオンセラーとなった。
さらに、1995年2月にリリースした『HELLO』もオリコン1位、ミリオンセラーとなり180万枚のセールスを記録した。
1995年10月リリースの『Message』も100万枚近い売り上げとなった。
TRF
1993年6月にリリースされた2ndシングル『EZ DO DANCE』は「シーブリーズ '93」CMソングに起用され、約80万枚のセールスを記録。
1993年12月に『寒い夜だから』をリリースした後、1994年5月『survival dAnce~no no cry more~』で初登場1位・シングルのミリオンヒットを達成した。
同年6月に『BOY MEETS GIRL』をリリース。
1995年には1月から『CRAZY GONNA CRAZY』、『masquerade』、『Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~』と3カ月連続でリリース。
『survival dAnce~no no cry more~』から5作連続でミリオンセラーを達成した。
THE BOOM
1993年6月にリリースされた『島唄』が150万枚を売り上げる大ヒットとなり、紅白歌合戦に出場し、日本レコード大賞のベストソング賞を受賞した。
1995年3月リリースの『風になりたい』は、オリコン初登場19位ながら、4ヶ月近くヒットチャートにもランクインし、26万枚の売り上げを記録した。
サザンオールスターズ
1993年7月に『エロティカ・セブン』『素敵なバーディー (NO NO BIRDY)』の2枚同時リリース。
『エロティカ・セブン』は、174万枚のセールスを記録し当時の自身最大ヒット作品となった。
1993年11月リリースの『クリスマス・ラブ』、1995年5月リリースの『マンピーのG★SPOT』ともに50万枚を超えるヒット。
1995年7月リリースの『あなただけを ~Summer Heartbreak~』、1996年5月リリース『愛の言霊 ~Spiritual Message』はともにミリオンセラーを達成。
1996年6月には『太陽は罪な奴』、1997年には8月に『01MESSENGER ~電子狂の詩~』、11月に『BLUE HEAVEN』をリリースした。
松任谷由美
1993年7月にリリースされた4年ぶりのシングル『真夏の夜の夢』はオリコン週間チャート1位を獲得し、シングルでは初のミリオンセラーとなった。
1994年7月リリースの『Hello, my friend』、10月リリースの『春よ、来い』とともに3作連続のミリオンセラーを記録した。
その後も、1995年11月に『輪舞曲 (ロンド)』をリリース。
井上陽水
1993年7月にリリースされた33thシングル『Make-up Shadow』が80万枚超を売り上げ、日本レコード大賞編曲賞を受賞した。
国武万里
1993年7月リリースの『ポケベルが鳴らなくて』はドラマ「ポケベルが鳴らなくて」の主題歌に起用され、50万枚を超えるヒットを記録した。
東野純直
1993年7月にリリースされた『君は僕の勇気』は、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」のエンディングテーマ曲に起用され、30万枚のスマッシュヒットとなった。
槇原敬之
1993年9月にリリースした『No.1』は、KDD「ゼロゼロイチバン」のCMソングとなりオリコン1位、60万枚を売り上げた。
その後、同年10月に『ズル休み』、同年11月に『雪に願いを』、1994年5月に『2つの願い』をリリース。
1994年8月にリリースした『SPY』は、TBS系ドラマ「男嫌い」の主題歌に起用され、86万枚のセールスを記録した。
SMAP
1993年9月には『君は君だよ』、11月に『$10』をリリース。
翌年1月には『君色思い』、3月に『Hey Hey おおきに毎度あり』、6月に『オリジナルスマイル』、9月に『がんばりましょう』12月に『たぶんオーライ』。
1995年は、3月に『KANSHAして』、6月に『しようよ』、9月に『どんないいこと』。
11月にリリースした『俺たちに明日はある 』は、TBS系ドラマ『人生は上々だ』主題歌となり、80万枚近い売り上げを記録した。
1996年は、2月に『胸さわぎを頼むよ』、5月に『はだかの王様 ~シブトクつよく~』、7月に『青いイナズマ』をリリース。
11月にリリースした『SHAKE 』はフジテレビ系『SMAP×SMAP』のテーマソングとなり、90万近いセールスとなった。
1997年は、2月に『ダイナマイト』、5月に『セロリ』、9月に『Peace!』をリリースした。
Dreams come ture
1993年9月リリースの『go for it!』、1994年1月リリースの『WINTER SONG』がミリオンセールスを記録。
1994年4月リリースの『WHEREVER YOU ARE』、同年11月リリースの『すき』は、いずれも50万枚を超える売り上げ。
1995年2月リリースの『サンキュ.』はミリオン、1995年7月リリースの『LOVE LOVE LOVE』はダブルミリオンを達成した。
山根康広
1993年9月、同1月にリリースしたデビューシングルをリメイクした『Get Along Together-愛を贈りたいから-』をリリースし、150万枚を売り上げた。
有線大賞最優秀新人賞、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、翌1994年の紅白歌合戦にも出場した。
X JAPAN
1993年11月リリースのグループ名改名後の第1弾シングル『Tears』は、 オリコンチャート2位、83万枚のセールスを記録。
翌年7月にリリースされた『Rusty Nail 』では、バンド初のオリコンシングルチャート1位を獲得。
1995年8月リリースの『Longing ~跡切れたmelody~』は、前作から引き続き、2作連続でオリコンシングルチャート1位を獲得した。
1995年12月には『Longing ~切望の夜~』をリリース
1996年2月にリリースされた『DAHLIA』はノンタイアップながら、バンドの通算3作目となるオリコンシングルチャート1位を獲得した。
1996年には、7月に『Forever Love』、8月に『CRUCIFY MY LOVE』、11月に『SCARS』と立て続けにリリース。
1997年12月31日のラストライブ後、紅白歌合戦に出場して『Forever Love』を披露し、これがX JAPANとしてのラストステージとなった。
藤井フミヤ
1993年11月にリリースした『TRUE LOVE』は、フジ月9ドラマ『あすなろ白書』の主題歌に起用され、オリコン初登場1位を獲得し、200万枚を超える大ヒットとなった。
1994年4月リリースの『女神(エロス)』はMr.Childrenの桜井が担当した。
1996年8月リリースの『Another Orion』は自身が主演を務めたTBS系金曜ドラマ「硝子のかけらたち」主題歌となり、100万枚近い売り上げを記録。
1996年11月には『Snow Crystal』、1997年5月には『DO NOT』をリリース。
1997年7月にリリースされた『Go the Distance』はディズニーのアニメ映画「ヘラクレス」の主題歌に起用された。
大黒摩季
1993年12月に6thシングル『あなただけ見つめてる』をリリース。発売から3ヶ月ほどでミリオン
セラーを達成した。
1994年には4月に『夏が来る』、同年10月に『永遠の夢に向かって』をリリース。いずれも100万枚近いセールスを記録する。
1995年2月にリリースした『ら・ら・ら』は、自身3作目のミリオンセラーかつ最大の売上を記録。
1995年5月リリースの『いちばん近くにいてね』、1996年7月リリースの『熱くなれ』も80万枚超えのセールスとなった。
広瀬香美
1993年12月にリリースされた3rdシングル『ロマンスの神様』が「アルペン」1993-1994のCMソングに起用され、170万枚超の大ヒットとなった。
1995年12月リリースの『ゲレンデがとけるほど恋したい』も「アルペン」1994-1995のCMソングとなり、40万枚弱のヒット。
翌年11月にリリースされた『DEAR...again』も、30万枚超のヒットとなった。
尾崎豊
1994年1月にリリースされた『OH MY LITTLE GIRL』は、1994年にフジ系ドラマ「この世の果て」の主題歌に採用。
オリコン初登場2位だったが、2週目に1週目を上回る売り上げを記録して自身初のオリコンシングルチャート1位を獲得し、107万枚のセールスを記録。
シングル作品としては初のミリオンセラーとなった。
hide
1994年1月にリリースされた3rdシングル『DICE』が26万枚のスマッシュヒット。
同年3月には『TELL ME』をリリース。エースコックのCMソングとして1stアルバムからリカットされたもので、オリコン初登場4位。
1996年6月リリースの『MISERY』は、花王の育毛剤サクセスのCMソングに起用され、オリコン初登場3位を記録した。
この楽曲は、難病を患ったhideファンの少女・貴志真由子さんとの交流がきっかけで作られた。
藤谷美和子・大内義昭
1994年2月にリリースされた『愛が生まれた日』は、藤谷美和子のデビューシングルで、連続テレビドラマ「そのうち結婚する君へ」の挿入歌だった。
オリコンでは最高5位ながらロングヒットし、132万枚を売り上げる大ヒットとなった。
中山美穂
1994年2月にリリースされた28thシングル『ただ泣きたくなるの』。
中山美穂本人が主演していたTBS系ドラマ「もしも願いが叶うなら」の主題歌に起用され、ミリオンヒットとなった。
To Be Continued...