ゼクノヴァと『虚空に響く声』
1月に「機動戦士ガンダム GQuuuuuuX (ジークアクス) 」が公開され、興収25億円、観客動員155万人を突破する大ヒットとなっています。
劇中では、「ゼクノヴァ (キラキラ) 」という謎の発光現象が物語のキーになっています。
そのシーンのBGMに、「機動戦士ガンダム」でララァが登場するシーンで流れる『虚空に響く声』が使用されているということで、紹介します——。
虚空に響く声 アカペラ1
「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙」で、レビル将軍の「ん?なんだ?」という台詞の後に響いてくる「ラ、ラーーー」という声。
これは、『虚空に響く声 アカペラ1』という曲で、「ジークアクス」でゼクノヴァ (キラキラ) が起きる時に必ず流れています。

その後、ミサイル攻撃を受けたわけでもないのに、爆発する地球連邦軍の戦艦。

再度、「ラ、ラーーー」という音の後、ジムや戦艦も爆発。



虚空に響く声 M-45
その後、「アーアーアー」という高音域の音が流れます。
これは『虚空に響く声 M-45』という曲で、こちらも「ジークアクス」のゼクノヴァのシーンで流れており、上記の曲も含めてエンドロールの使用楽曲の欄に載っています。
劇中ではその後、エルメスに乗ったララァが登場し、サイコミュを使って戦艦を攻撃し始めます。
それと同時に、同じ空域にいるホワイトベースの乗組員のうち、ニュータイプの能力を身につけ始めている船員が、異様な圧迫感を感じ始めます。
その後、『虚空に響く声 M-45』が流れる中、ガンダムで出撃したアムロを襲うキラキラ。『虚空に響く声』は、ララァの登場曲と言ってもいいのかもしれません―—。
編集後記
ララァによる攻撃の後、ブライトが「3時間前のウッドワード隊が接触した時にも、ラ・ラという音をキャッチしている」と述べています。
そのため、「ラ、ラーーー」という音はBGMではなく、ララァから発せられた信号のようなものだと考えられます。
つまり、「ジークアクス」のゼクノヴァのシーンで『虚空に響く声』が流れるということは、シャアが見たのはララァである可能性が非常に高いといえます。
【刻が見える】
シャアがゼクノヴァに巻きまれて行方不明になる直前に発する「刻 (とき) が見える」というセリフは、ララァも死ぬ間際に言っています。
「人は死ぬと時空を超えられるようになる」という話を聞いたことがあり、刻とは時空のことなのかもしれません。
また、劇中歌にもなっている『コロニーの彼女』も「ラ・ラ」と連呼しているので、ララァとの関連性を考えざるを得ません——。
【出典】「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙」「機動戦士ガンダム劇場版総音楽集」