●昭和館
※1999年3月27日開館
東京都千代田区九段南にある戦中、戦後の国民生活を中心とした資料を展示している国立の博物館。

7・6階の常設展示室では「母と子の戦中・戦後」をテーマとして、昭和10年(1935)頃から昭和30年(1945)頃までの国民生活の労苦を伝える実物資料を展示している。

5階の映像・音響室では、戦中・戦後の人々の暮らしを主とした記録写真や映像、音声など、様々な資料を14台のタッチパネル式検索画面から簡単に呼び出して視聴することができる。

4階の図書室では、戦中・戦後の国民生活を中心とした文献・資料が集められ、自由に閲覧できる。

●編集後期
実物展示や当時の写真が多く使われているため、当時の生活環境や労苦が身近に感じられます。
日中戦争を契機に始まった「国民精神総動員運動」や、戦争拡大により発令された「国民徴用令」など、抑圧的で絶望的な時代が人格に与える影響について考えさせられました。
「人間は、生まれた時代の洗脳を受けている」とはよく言ったもので、現代の息苦しい制度の根源はこの頃の時代背景にあると言っても過言ではないような気がします――。
【記事/画像引用】 「昭和館」