ウルトラマンになった男
初代ウルトラマンのスーツアクター・古谷敏氏による初の回想録で2009年12月に発行。
少年時代のこと、ウルトラマン役に決まるまでの過程、撮影中のエピソードやウルトラマンに対する想いなどが赤裸々に語られています。
最初のウルトラマンを演じた男
中学卒業後、東宝芸能学校に入学した古谷敏氏は、1960年に第15期東宝ニューフェースに合格して東宝に入社。

以後、色々な映画に大部屋俳優として出演していたそんなある日、円谷プロの制作デスクの新野悟氏が東宝撮影所で撮影待ちをしていた古谷氏にこう言った。

「ビンちゃん主役だよ!今度のテレビ映画の主役に抜擢されたよ」 それが、ウルトラマン伝説の始まりだった――。

ウルトラ巡礼の旅
古谷さんは、「ウルトラ巡礼の旅」と題して、世界や日本各地で自分が『ウルトラマン』の撮影時の体験を話すことをライフワークとして続けています。
今年はコロナ禍の影響で国内でのイベントやYoutubeチャンネルでの活動が主でした。
【ROCOトーク】
ウルトラマン・フジ隊員役でおなじみの桜井浩子さんが気さくにトークを繰り広げる番組。
【ダンボール造形の祭典 ダンボリアン4×古谷敏】
2021年11月28日(日)に、青森市観光物産館アスパムで開催された「ダンボール造形の祭典 ダンボリアン4」でのトークショー。
【第12回RCAテルミンの夕べ】
2021年10月23日(土)に開催されたRCAテルミンをBGMにした古谷敏氏による自著「ウルトラマンになった男」の朗読会。
【7月5日に生まれて】
古谷敏さんがホストを勤める新番組「七月五日に生まれて」Episode0_1を、高円寺シアターバッカス公式チャンネルから世界にお届け。
【まむちゃんねる】
ウルトラマンのアラシ隊員、ウルトラセブンのフルハシ隊員でおなじみの毒蝮三太夫さんによるYoutubeチャンネル。
編集後記
“ウルトラマン生誕55周年”の今年、光学作画技師の中野稔氏、イデ隊員役の二瓶正也氏、バルタン星人の生みの親でもあった飯島敏宏監督が相次いで他界しました。
古谷敏氏は、ウルトラマンの故郷がM78星雲ということもあり、自身が78歳になったらウルトラマンが迎えに来てくれると思っていたそうです。
今から45年後の“ウルトラマン生誕100周年”の2066年には、今ご存命でいらっしゃるウルトラレジェンドの方々はこの世に居ません。
その時代のファンはウルトラレジェンドの方々と交流できないわけで、私たちは今、凄い贅沢な時間を過ごしているのかもしれません――。
【出典】「ウルトラマンになった男」