男はつらいよ~夜霧にむせぶ寅次郎~
釧路が舞台になっている1984年公開の映画『男はつらいよ ~夜霧にむせぶ寅次郎~』が今年で公開40周年を迎えました。
それを記念して、劇中の釧路のシーンについて簡単にまとめてみました——。
釧路駅裏
左のビルの上にある看板に書かれているTDAというのは、かつて日本に存在した航空会社「東亜国内航空 (Toa Domestic Airlines)」。
後に、日本エアシステム(JAS)に名称変更しました。


釧路駅構内
かつて釧路駅の地下に存在した釧路ステーションデパートの出入り口の階段付近にあったコインロッカー。


釧路駅前
真ん中に見えるのはかつて駅前にあった「金市館」というデパート。右に見えるのは釧正館ビルで、現在は廃ビルになっています。


北大通


右に見えるボーリングの形をした看板には「須貝ボウル」と書かれています。(スガイビルの4階にボーリング場があった)

理容ヒロシマ


北大通にあった床屋。現在は、セブンイレブンの駐車場になっていて現存していません。

ぬさまい河畔広場



後ろに見える建物は、1970年に「そうごデパート」としてオープンし、1978年に「OKUNO」、1980年に「オクノ釧路店」に改称して営業していましたが、2001年に閉店。
その後に入居したテナントも閉店し、現在は廃ビルになっています。


幣舞橋


後ろに見えるのはMOOが出来る前にあった建物で、水産ビルという名称のようです。

編集後記
デパートがすべて閉店し、そのまま放置されて廃墟化している建物も多く、人口減少もあって閑散としている現在の北大通。
それが当たり前になってしまっている今、劇中の車通りも人通りも多くて活気に溢れた北大通に隔世の感を感じます。
現在は廃墟になっている建物や無くなっている建物も、在りし日の姿で存在してるので、懐かしい気持ちになります。
80年代から90年代を釧路で過ごしたことがあって、本作をまだ観たことがない方は、ご視聴をお勧めします——。
【出典】「男はつらいよ ~夜霧にむせぶ寅次郎~」「ゼンリン住宅地図(釧路市) 87'」