●啄木・雪あかりの町・くしろ
※1月21日の週の土曜開催
釧路市民の有志でつくる「釧路Yukiアートプロジェクト」が、毎年1月末に南大通周辺で開催している石川啄木の来釧記念イベント。
石川啄木が初めて釧路にやってきたのは、1908 (明治41) 年1月21日。
彼は、当時の心境を「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」と詠み、釧路に76日滞在し、釧路新聞社の編集者として辣腕をふるった。
そんな啄木の来釧を記念して、毎年1月21日の週の土曜日に手作りの「ワックスボール」や紙袋ランタンなどを並べてろうそくを灯し、雪あかりで町を幻想的に彩る。

イベントは、港文館での「釧路啄木会・雪あかり講演会」から始まる。
同館では、詩吟講演、啄木・一人百首歌留多会、啄木の歌碑を写し取る拓本体験会などが行われ、無料配布のコーヒーやジュースを飲みながら「入選短歌展示」も楽しめる。
そして、17時からは、港文館前広場で恒例の「啄木・小奴の点灯式」。
本部が置かれる橋南西会館では、「啄木らーめんカフェ&たくぼくカフェ」がオープン。フォトコンテストも開催され、公開審査で来年のポスター写真の選定が行われる。

南大通では、毎年完売のせんべい汁やおしるこのほか、鉄砲汁や甘酒の無料配布も。
セブンイレブン釧路南大通駐車場の「あったか屋台」では、タコヤキやラーメン、港文館前広場の「ゆめこい一杯屋台」では日本酒や焼き鳥なども売られる。
そして、釧路市内の小学校や企業の協力で作られた「キャンドルアート」と「紙袋ランタン」が、雪あかりの町を彩ります――。
【ワックスキャンドル】






【紙袋ランタン】






(photo by atsushi yokoyama)
●編集後記
イベントの発起人は、釧路Yukiアートプロジェクトの代表で市内のNPO法人職員・川村純一さん。
彼は、「小樽雪あかりの路」を訪れた際にワックスボールの美しさに感動し、小樽のイベント関係者に作り方を教えてもらうなどして、2013年に個人でスタートしたとのこと。
今まで釧路に雪あかりのようなイベントがなかったの不思議だけど、釧路の冬の風物詩として成長していってほしいものです。
個人的には、小樽雪あかりの路の運河会場の様に、釧路川に浮き球キャンドルを浮かべてほしいな~。

【記事引用】 「ゆめこいブログ」 「どうしんウェブ」
【画像引用】 「PhotoDiary ~北海道の風景写真ブログ~」