「実相寺昭雄」ウルトラ絵画・写真展
「実相寺昭雄見聞録 第二集」の発売を記念して、ネオ書房@ワンダー神保町店にて、実相寺昭雄監督が描いた絵画とオフショット写真が展示中。
会期は5月4日(木)~14日(日)、時間は火曜~土曜が11時~19時、日曜はトークショー(チケット完売)の準備のため11時~12時。
入場無料ですので、ウルトラ作品のファン、実相寺監督のファンの方は足を運んでみてはいかがでしょうか――。
お店の場所
「ネオ書房@ワンダー神保町店」は、神保町駅のA1出口を出て右側へ徒歩0分の場所にあります。

原画や写真が展示されているのは2階で、入り口を入ってすぐ右手にあるエレベーターを使います。

2階に上がった後、エレベーターを出て右手にある部屋が展示場です。(左手にある厨房の向こう側の左側の壁)
厨房の右側の棚で、うす味とチーズ味の「カール」が販売されています。

実相寺昭雄監督のオフショット
「帝都物語」やウルトラマンティガ第37話「花」でのオフショット、自宅で撮られた写真などが展示されています。
基本的に、写真撮影は自由となっています。





実相寺監督が描いたウルトラ絵画
ウルトラ絵画は、さらに奥のスペースに展示されています。5月10日(水)に作品を全て入れ替えるとのこと。
こちらも写真撮影は自由です。
































お店の本棚
お店の本棚には、特撮関連本やソフビが販売されています。実相寺昭雄研究会の棚もあります。











編集後記
TBSで演出家として働いていたが、奇抜な演出を繰り返して局から干され、それを見かねた先輩の円谷一によって円谷プロに出向することになった実相寺昭雄。
『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の監督を務めることになったが、彼はここでも後に“鬼才”と呼ばれることになる前代未聞の演出を行った。
主人公のハヤタ隊員にベータカプセルとスプーンを間違って掲げさせたり、ヒロインのフジ隊員の顔を魚眼レンズでドアップで撮影。
さらには、海外売りを考慮して日本的な建物での撮影はNGだったにも関わらず、畳にちゃぶ台を置いた部屋でダン隊員とメトロン星人の会話シーンを撮影。
枚挙に暇の無い暴挙の数々に局のプロデューサーやスタッフ、キャストを度々怒らせたが、彼はそれらを飄々と受け流して自分の美学を貫いた。
しかし、脚本の最後に自らが考えたナレーションを付け加えたり、怪獣に演技指導をしたりと、良い作品を作るための努力は惜しまなかった。
さらに、“実相寺アングル”と呼ばれるナメや遠近法、シンメトリー、光と影を大胆に取り入れた革新的な映像表現。
それが、ファンの心にいつまでも残る数々の名作を生み出すことに繋がったといえる。
5月7日に開催されたトークショーで、実相寺監督の盟友(悪友)である寺田農氏は、彼をこう評している。
「実相寺は天才。この先、彼を越える監督は出ない。映画だけでなく、あらゆる分野であれだけ多才な人間はいない」と――。

【出典】「実相寺昭雄研究会」